デジタル戦略を考える時に外せないコンセプトメイク
様々なデジタル戦略を検討する時、どうしてもブランドなどのコンセプトというのが重要になります。情報の海の中で、●●を求めている人に的確に届けるためには、こちらのコンセプトが明確になっていないといけません。そのためにデジタルツールを使う時、もっとも核となるのがコンセプトになります。
デジタル戦略以前に、ブランドでも、美容室でも、美容師さんでも、同じですが、ブランディングなんかを考える時に、「コンセプトは何?」という話になります。
この質問をすると、多くの人が深く考え込んでしまいます。
そして、出てくる答えはどこかで聞いたことがあるものがほとんど。
そもそもとして、これまでにないコンセプトなんて考えられるわけがありません。(いや、そういう斬新な人もいると思いますが、、、、)
これまでにないコンセプトを考えよう、なんて諦めた方がいいと思います。無理に目新しいコンセプトを考えようとすると、だいたい突拍子もないものになって、継続だけでなく、実現することさえ困難になるからです。
ブランディングの本なんかを読むと、コンセプトメイクの方法論などがたくさん書いてあります。
ロジカルに考えて、ターゲットにあわせて、さまざまな武器を組み合わせて、新しいものを生み出す、みたいな。
そもそも、なんでコンセプトを考えないといけないの?
そんなコンセプトを考えてみる前に、なぜコンセプトは必要なのでしょうか?
カタカナで見ると、なんとなく軽く聞こえてしまうのですが、コンセプトとは、とても深いものだと思います。
コンセプトの定義は
1.概念
2.企画・広告などで、全体を貫く基本的な観点・考え方
となるそうです。
ブランドの概念、全体を貫く考え方。
美容室、美容師としての概念、全体を貫く考え方。
日本語にすると、なんかとても重々しい響きになります。いや、そのくらい重要なモノだと言えます。
重要というか、大切なモノという言い方の方がしっくりくるでしょうか。
ここを読んでいただいているのは、美容師さんが多いと思います。
あなたの美容師(美容室)としてのコンセプトはなんですか?
あなたが美容師(美容室)として、全体を貫く基本的な考え方はなんですか?
コンセプトメイクはここから始まるべきだと思っています。そう考えていくと、コンセプトメイクにおいて、他の人との差別化に悩んでいくよりも、自分のなかをどんどん深掘りすることで悩むことが求められるのだと思います。
自分の中からコンセプトを見つけ出す方法
自分のなかを深掘りしましょう、なんて言いましたが、深く考えたところ、ポロッとよいコンセプトが出てくることは稀だと思います。そんな人に私が実践している、コンセプトメイクのきっかけをお伝えします。
それは、
「なんてお客さまに口コミされたい?」
です。
常連さんが、その方のお友達にあなたのことを紹介するとします。
そのときに、私が通っている美容師(美容室)さんは「●●●なの」と伝えるはずです。
この
「●●●なの」
について、どんな言葉で紹介されたいか、が重要だと思います。
この口コミの内容が、より具体的に慣ればなるほどコンセプトメイクはしやすくなります。
またあなたのしたいこと、できること、得意なことがそこには含まれているはずです。
もしくは、これからどんな人になりたいか、まで含まれてくるかもしれません。
目の前にいるお客さまが、もしくはこれから来店されるお客さまが、どう感じて欲しいか。
これこそが、あなた(もしくは美容室)の概念であり、全体を貫く考え方なのだと思います。
ぜひ、一度、考えてみてください。